「若手の”やりたい”を引き出し 伸ばしていく職場環境」コニカミノルタメカトロニクス株式会社 都留事業所
今回は、同事業所の若手、この春入社5年目を迎えた渡邉涼太さんにインタビュー。「職場の方々は皆さん年上ですが年齢差を感じることなくコミュニケーションが取れて、皆さんに可愛がってもらっている」という渡邉さん。そんな職場の魅力や日々の業務、志望理由などを伺いました。
渡邉涼太(わたなべりょうた)さん
西桂町出身の21歳。山梨県立都留興譲館高等学校 機械工学科を卒業し、2020年春に入社。祖父の影響で幼い頃から工作が好きで、ものづくりがしたいとの思いから進学・就職先を選択。現在は電装製造部 電装製造2課に所属し、主に同事業所が扱う電装基板の機能検査と組み立てを担当している。
日々の仕事は”最後の砦”。
良品化の鍵は仲間や先輩とのコミュニケーション
−渡邉さんのお仕事の内容を教えてください。
会社としては、電装基板の実装がメインで、検査から電子機器製品の組み立て、出荷梱包など一連の作業を自社で一貫して行っています。電装基板、主にコニカミノルタの複合機、他にはX線や超音波診断機などに使われるものもあります。自分はその中で、組み立てと機能検査を行っています。
組み立てでは、前工程から電子部品が実装された基板が回ってくるので、はんだ付け状態の検査をしたり、メモリーや放熱板の取り付けなどを行ったりしています。機能検査は、自社で組み立てた電装基板を検査機に投入して回路などの機能が正常か、誤作動を起こさないか調べる作業です。いずれも手作業で行うものもあれば、自動化されているものもあります。
−顧客に不良品が届かないようにする、いわば”最後の砦”なのですね。では、お仕事のどんなところにやりがいを感じますか?
機能検査の際に電装基板が不良判定されて職場の仲間や修理班、技術の方と協力して原因解析ができたとき、良品化したときはとてもやりがいを感じます。あとは、半導体不足のときなどに、お客様が必要な納期に間に合わせて出荷ができたときにも感じます。納期が迫っている際、どのようにして早く出荷するかですね。
−これまでやってきたお仕事の中で、特に大変だったことは?
検査機への製品投入は、ロボットで自動化しているものもあるのですが、そのロボットの操作自体がなかなか覚えられなかったことです。覚えることがかなり多いのですが、職場の先輩や技術の方に熱心に教えてもらって、覚えることができました。
−渡邉さんの所属する電装製造2課は、60人ほどが所属し、平均年齢40歳以上と伺いましたが、質問しやすい雰囲気なのでしょうか?
そうですね。比較的皆さん話しかけやすくて、聞いたら優しく教えてくれます。プライベートな話を交えたり、いじってくれたりもして、可愛がってもらっています。
−皆さん仲良し?
そうですね、結構年齢が上の方でも、歳の差を感じず、仲良く接してくれます。同じ職場には同年代はほとんどいないのですが、寂しいと思うこともないですし、休日に先輩と一緒にショッピングやご飯に行くこともあります。
−1日のスケジュールを教えてください。
毎朝7:50くらいに出社して、まずはロボットの清掃点検などを済ませます。8:30になると社員全員でラジオ体操、朝のミーティング、生産スケジュールの確認、安全対策の唱和を行います。その後、自分の仕事をしたり、人が足りないところや出荷が遅れそうなところのサポートに入ったり。お昼は会社の食堂でご飯を食べています。定時は17:20ですが、帰るときもあれば忙しいときは残業もしています。
−ちなみに、1日の中で楽しみな時間というと?
お昼ですね!自分、食堂のご飯が大好きなので!定食が大好きで、AとBと選べるのですが、いつも”どっちにしようかな~♪”みたいな。会社の福利厚生で、安く食べられる(280円)のも嬉しいです。
−仕事とプライベートを両立させることはできていますか?
そうですね。土日は基本的に休みで、忙しい時だけ土曜出勤や残業があります。連休もしっかり取ることができます。
ものづくりが好き。人が好き。地元が好き。
だからこの会社を選んだ
−なぜこの会社を選んだのですか?
ものづくりが好きだったからです。祖父の影響で小さな頃から工作が好きで、牛乳パックや輪ゴムなどを使って色々な遊び道具を作ってきました。作るだけではなく、最初の材料集めから、最後まで。そのため、この会社が基板の実装・検査・出荷梱包などほぼ最初から最後まで一貫して行っていたので自分も、作って、梱包というところまでやってみたかったというのがありましたね。
一番の決め手は、会社の雰囲気が良かったことです。高校3年生の夏休みに工場見学に来たのですが、当時の若手社員の皆さんが、いきいきとした姿で、年齢層が上の先輩たちとコミュニケーションを取られていて、その姿に魅力を感じました。自分は黙々と作業をするより、仲良く、明るい感じが良いなと思ったんです。
また、父にも相談したのですが、「この会社は福利厚生がしっかりしていて、労働組合もあって良いのでは?」とアドバイスをもらったことも大きかったです。
−渡邉さんはご出身が西桂町で、高校は都留市。ほぼ地元の企業ということになりますが、他県の会社で働くことは考えましたか?
自分は、地元が一番安心するし、好きなので残りました。自然が豊かなところだったり、家族や友だちがいたり、近所の人たちが気軽に挨拶をしてくれたり……。仕事帰りに、友だちと時間を合わせて都留の温泉に行くのも好きです。
やりたい!学びたい!が届く職場
会社も自分も”良品化”を目指して
−では、これからやっていきたいことはありますか?
「わかて活動」という10代20代の若手社員が集まり、1つテーマを決めて、会社の雰囲気を良くしようという活動をしているのですが、引き続き頑張りたいです。わかて活動は2023年度からスタートして、若手の離職率改善のためにノー残業デーを呼びかけたり、モチベーションアップのために会社にキッチンカーを呼んだりしました。
−若手の声がしっかりと会社に届くのですね!
そうですね、直属の上司を通さず、直接取締役と話をすることができます。活動は定時時間内で行いますし、勉強のために他県にある本社や同業他社の工場の見学に行かせてもらったこともあり、会社として活動を支援してくれています。
ちなみに、活動報告のためにパワーポイントで資料作成をするのですが、普段あまりやらない作業なので、そういった面でも成長できています。
また、社内には、わかて活動以外にも、女性が集まって活動をしている「なでしこ活動」もあります。
−渡邉さん個人としては何かありますか?
検査機への製品投入で使うロボットについて、より細かく勉強していきたいです。実は先日、そのロボットの講習を受講させてもらいました。「これをやりたい!」と言えば、学ぶ機会を会社が用意してくれる、そんな環境が整えられていると思います。
また社内には、基板実装に必要なはんだ付けの技術と知識が問われる「はんだ付け技能社内検定」というものがあり、階級は4級、3級、2級、1級、特級、エキスパートとなっているのですが、今、自分は3級です。細かい作業は苦手なんですが、自分もどんどん上にいけるようチャレンジしたいです。
−最後に、貴社への就職を考えている後輩へメッセージをお願いします。
自分もこの会社に入ってからがスタートでした。手先が器用じゃなくても、1からで大丈夫です。仕事に対してやる気がある人であれば、そこから一緒に成長していく、成長していけると思います。また、一緒に話をして、楽しく頑張っていきましょう!!
取材後記
社内の若手の中でもより若い方だという渡邉さん。今回の取材を前に、会社の志望理由など想定される質問の答えの練習をしてきてくださったり、それ以外の質問にもしっかりと考えて答えてくださる、とても真摯な方でした。
また、実際に働いているところの見学もさせていただいたのですが、同僚や先輩方とは本当に気さくにお話をしていらっしゃって、短時間でしたが、渡邉さんが仰る「年齢差を感じさせない職場」であることを実感しました。
今回の取材に同席してくださった渡邉さんの直属の上司・大森一也さんにもお話を伺ったところ、「配属先は、本人の希望にできるだけ応える形で決められているが、彼は製造を希望し、今の部署に。若い子がいると職場が明るくなる。人にもよるが、涼太は特に皆と積極的にコミュニケーションを取り、冗談を言って笑わせてくれる」とのこと。
また、高校時代にサッカー部副部長を務めていたという渡邉さんに対して、「今の職場のリーダーを支えるサブリーダー的な役割を期待している。いずれはリーダーとしても活躍してもらいたい」との思いも。今後の渡邉さんのご活躍が楽しみです。
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